1.こどものメガネ
小児の眼鏡装用には
- 単純に近視などの屈折矯正を目的とする場合
- 弱視の治療のために装用する場合
と大きく
2通りに分かれます。弱視とは目に器質的な疾患が無いにもかかわらず眼鏡を掛けても視力が出にくい状態で、
- 強い乱視
- 左右差のある遠視
- 斜視
- 視覚の遮断
などが原因となります。
治療は弱視の原因によって異なりますが、いずれにしても6歳頃までに適切な治療を行わないと視力の向上は期待できなくなります。
眼鏡装用によって治療するのは主に
- 強い乱視
- 左右差のある遠視
の場合で、網膜に焦点の合った像を結ばせることにより視機能の成熟を図ることができます。
弱視治療であっても単純な屈折矯正であっても「眼鏡の度数をどうするか」という問題が出てきます。眼というのはある意味カメラに過ぎず、実際には脳で物を認識しているので、眼の状態に合っているからといって必ずしもその眼鏡を無理なく掛けられるわけではありません。一般に「初めての眼鏡は少し弱めに」と言われるのもそういうわけです。もっとも成長期のお子さんに弱めの眼鏡を作製した場合には折角作ったのに半年も経たないうちに弱すぎて使い物にならなくなってしまうこともしばしばあります。脳の適応能力には年齢・個人によって大きく差があるので一様に眼鏡を弱めにするというのではなく、十分な装用テストをしたうえで決定すべきでしょう。
|